UFCウェルター級で最も強かった選手は誰なのか。
ウェルター級は、MMAの中でも特に選手層が厚く、スピード・パワー・レスリング・打撃・スタミナのバランスが非常に重要な階級です。
ライト級よりもフィジカルが強く、ミドル級よりもスピードや運動量の高い選手が多いため、総合力が問われやすい階級だと思います。
そのため、ウェルター級の歴代最強ランキングを考えるときは、単純な戦績だけでなく、全盛期の支配力、対戦相手のレベル、王座実績、フィニッシュ能力、レスリング・打撃・グラップリングの完成度、そして試合内容の説得力を総合的に見る必要があります。
本記事では、筆者が個人的に「全盛期の試合パフォーマンスが特に優れていた」と感じるUFCウェルター級選手をランキング形式で紹介します。
※このランキングはUFC公式ランキングではありません。筆者個人の考察を含む、UFCウェルター級の歴代最強ランキングです。
※本記事では、選手の試合外でのトラブル、発言、私生活、団体外での評価などは基本的に考慮していません。あくまで、試合で見せたパフォーマンス、全盛期の強さ、UFCでの実績、対戦相手のレベル、フィニッシュ能力、試合内容をもとに評価しています。
※現役選手については、今後の試合結果によって評価や順位が変わる可能性があります。
最終更新日:2026年6月13日
選考基準:試合で見せたパフォーマンス、全盛期の強さ、UFCでの実績、対戦相手のレベル、フィニッシュ能力、試合内容、ウェルター級としての完成度
UFCウェルター級 歴代最強ランキングTOP5
| 順位 | 選手 | 全盛期の目安 | 身長 |
|---|---|---|---|
| 1 | ジョルジュ・サンピエール | 2011年頃 | 178cm / 5’10” |
| 2 | カマル・ウスマン | 2021年頃 | 183cm / 6’0″ |
| 3 | イスラム・マカチェフ | 現在 | 178cm / 5’10” |
| 4 | シャフカト・ラフモノフ | 現在 | 185cm / 6’1″ |
| 5 | マイケル・モラレス | 現在 | 183cm / 6’0″ |
1位 ジョルジュ・サンピエール / Georges St-Pierre
生年月日:1981年5月19日
出身:カナダ・ケベック州
主な階級:ウェルター級 / ミドル級
身長:178cm / 5’10”
UFCウェルター級王座歴:2006年11月18日〜2007年4月7日、暫定王者 2007年12月29日、正規王者 2008年4月19日〜2013年12月13日
バックボーン:空手、レスリング、ブラジリアン柔術、ボクシング
主なスタイル:レスリング、ジャブ、距離管理、トップコントロール、ゲームプラン遂行能力
ジョルジュ・サンピエール、通称GSPは、UFCウェルター級史上最高の選手として語られることが多い存在です。
GSPの強さは、派手な一撃だけではありません。打撃、レスリング、グラップリング、距離管理、スタミナ、戦術理解のすべてが高いレベルでまとまっており、相手の長所を消しながら試合を支配する能力が非常に優れていました。
全盛期のGSPは、試合ごとに明確なゲームプランを用意し、それを高い精度で実行する選手でした。打撃が得意な相手にはテイクダウンを混ぜ、レスラー相手にはジャブと距離管理を使い、相手が嫌がる展開を作り続ける能力がありました。
ジョシュ・コスチェック戦で見せたジャブ、ジョン・フィッチ戦での総合力、カーロス・コンディット戦での復帰後の強さ、ニック・ディアス戦での支配力など、ウェルター級王者としての完成度は非常に高かったと思います。
また、GSPはウェルター級王者として長期にわたってトップを維持し、後にミドル級王座も獲得しています。階級を超えた実績を含めても、MMA史全体で見ても非常に高く評価される選手です。
このランキングでは、試合外の評価ではなく、あくまでケージ内で見せたパフォーマンスを重視しています。その観点で見ると、GSPはウェルター級史上最も完成された選手の一人だと思います。
評価ポイント
- UFCウェルター級での長期支配
- 打撃・レスリング・寝技の総合力
- 相手の長所を消すゲームプラン遂行能力
- 高いスタミナと試合全体の支配力
- ミドル級王座も獲得した階級を超えた実績
性格・人物像
非常に真面目で研究熱心な選手という印象があります。派手な挑発よりも、相手を分析し、冷静に試合を組み立てる姿が印象的です。
豆知識
GSPは空手をバックボーンに持ちながら、MMA転向後にレスリングを極めた選手です。アメリカの大学レスリング出身ではないにもかかわらず、UFCでトップレベルのテイクダウン能力を見せた点は非常に特徴的です。
今後の評価
UFCウェルター級の歴代最強を考えるうえで、GSPを1位に置くことは非常に自然だと思います。
全盛期の支配力、王座実績、総合力、対戦相手のレベルを考えると、ウェルター級史上最高候補であることは間違いありません。
2位 カマル・ウスマン / Kamaru Usman
生年月日:1987年5月11日
出身:ナイジェリア・エド州アウチ
主な階級:ウェルター級 / ミドル級
身長:183cm / 6’0″
UFCウェルター級王座歴:2019年3月2日〜2022年8月20日
バックボーン:レスリング
主なスタイル:レスリング、ケージ際の圧力、ジャブ、フィジカル、トップコントロール、スタミナ
カマル・ウスマンは、GSP以降のUFCウェルター級で最も支配的だった王者の一人です。
ウスマンの強みは、圧倒的なフィジカル、レスリング、ケージ際の圧力、スタミナ、そして試合をコントロールする力です。相手をケージに押し込み、自由に動かせず、削り続けるスタイルは非常に強力でした。
王者時代のウスマンは、タイロン・ウッドリー、コルビー・コヴィントン、ホルヘ・マスヴィダル、ギルバート・バーンズなど、当時の強豪を相手に勝利を重ねました。特にコルビーとの激闘、マスヴィダルへのKO勝利、バーンズ戦での立て直しは、王者としての強さを印象づける試合だったと思います。
初期のウスマンはレスリング主体の印象が強かったですが、王者時代にはジャブや右ストレートの精度も上がり、打撃でも相手にダメージを与えられる選手になっていました。
2021年頃のウスマンは、フィジカル、レスリング、打撃、スタミナが高いレベルでまとまっており、ウェルター級全体を支配していた印象があります。
評価ポイント
- UFCウェルター級での長期王座実績
- 圧倒的なレスリングとケージ際の圧力
- 王者時代に見せた打撃の成長
- コルビー、マスヴィダル、バーンズなど強豪への勝利
- 2021年頃の完成度の高さ
性格・人物像
試合では非常に冷静で、相手の自由を奪いながら自分の展開を作るタイプです。王者時代は自信と安定感があり、試合ごとに強くなっている印象もありました。
豆知識
ニックネームは「The Nigerian Nightmare」。レスリングを軸にした支配的なスタイルと、王者時代の圧力を考えると、非常に合っているニックネームだと思います。
今後の評価
実績だけで見ても、ウスマンはUFCウェルター級歴代2位候補として十分な存在です。
GSPほどの長期支配ではありませんが、全盛期のフィジカル、レスリング、打撃の完成度を考えると、ウェルター級史上最高クラスの王者だったことは間違いありません。
3位 イスラム・マカチェフ / Islam Makhachev
生年月日:1991年9月27日
出身:ロシア・ダゲスタン共和国マハチカラ
主な階級:ライト級 / ウェルター級
身長:178cm / 5’10”
UFCウェルター級王座歴:2025年11月15日〜現在
バックボーン:コンバットサンボ、レスリング、柔道
主なスタイル:レスリング、サンボ、トップコントロール、サブミッション、プレッシャー、試合管理
イスラム・マカチェフは、ライト級で圧倒的な実績を残した後、ウェルター級でも王座を獲得した選手です。
マカチェフの強さは、単純なテイクダウン能力だけではありません。組みに入るまでの圧力、相手をケージ際に追い込む動き、倒した後のトップコントロール、サブミッションへのつなぎ、そして試合全体を安全に支配する能力が非常に高いです。
ウェルター級転向後も、ライト級時代と同じく、相手に自分の距離で戦わせず、グラップリングとポジションコントロールで試合を支配する力を見せました。
ジャック・デラ・マダレナ戦でウェルター級王座を獲得したことにより、マカチェフはライト級だけでなく、ウェルター級でも歴史に名前を残す存在になりました。
もちろん、ウェルター級での長期実績という点では、GSPやウスマンに比べるとまだ短いです。そのため、実績重視であれば順位については議論があると思います。
それでも、ウェルター級で見せた支配力、ライト級時代から続く完成度、階級を上げても通用したグラップリングの強さを考えると、試合パフォーマンス重視のランキングでは上位に置く価値があると感じます。
評価ポイント
- ライト級とウェルター級で王座を獲得
- 圧倒的なトップコントロール
- サンボとレスリングをMMAに高いレベルで適応
- 階級を上げても通用した支配力
- 試合全体を管理する能力の高さ
性格・人物像
試合中は非常に冷静で、無理に派手な展開を作るよりも、勝利に必要な展開を確実に選ぶタイプです。感情的にならず、相手のリスクを消しながら試合を進める印象があります。
豆知識
マカチェフはハビブ・ヌルマゴメドフと同じダゲスタン出身で、同じチームで長くトレーニングしてきた選手です。ライト級時代から、ハビブの後継者として見られることも多くありました。
今後の評価
マカチェフはウェルター級での実績を今後どこまで伸ばせるかによって、歴代評価が大きく変わる選手です。
現時点では長期政権ではありませんが、試合で見せた完成度と階級を上げても通用した支配力を考えると、ウェルター級歴代上位に置く価値はあると思います。
4位 シャフカト・ラフモノフ / Shavkat Rakhmonov
生年月日:1994年10月23日
出身:ウズベキスタン・スルハンダリヤ州出身、カザフスタンを代表
主な階級:ウェルター級
身長:185cm / 6’1″
UFCウェルター級王座歴:なし
バックボーン:コンバットサンボ、MMA
主なスタイル:打撃、組み、サブミッション、フィニッシュ狙いの総合力、圧力
シャフカト・ラフモノフは、現代UFCウェルター級の中でも特に完成度の高い選手の一人です。
シャフカトの魅力は、打撃と組みの両方でフィニッシュを狙える点です。単なるストライカーでも、単なるグラップラーでもなく、相手の弱点に応じて攻め方を変えられる総合力があります。
スタンドでは長いリーチを活かして圧力をかけ、組みでは相手をコントロールしながらサブミッションを狙うことができます。試合の中で大きく慌てる場面が少なく、淡々と相手を追い詰めていく印象があります。
UFCウェルター級は非常に選手層が厚い階級ですが、シャフカトはその中でも王座に近い存在として長く注目されてきました。怪我や試合間隔の問題もありましたが、試合で見せたパフォーマンスの質は非常に高いです。
王座獲得実績がまだないため、歴代ランキングとしては議論がある選手です。ただ、全盛期の試合内容、フィニッシュ能力、総合力、無敗の印象を考えると、試合パフォーマンス重視のTOP5には入れる価値があると感じます。
評価ポイント
- 打撃と組みの両方でフィニッシュを狙える総合力
- ウェルター級として高いフィジカルとリーチ
- サブミッション能力の高さ
- 試合中の落ち着きと圧力
- 現代ウェルター級の中でも王座候補として注目された存在
性格・人物像
派手なトラッシュトークよりも、静かで淡々とした雰囲気が印象的な選手です。試合でも感情を大きく出すより、冷静に相手を追い詰めるタイプだと思います。
豆知識
ニックネームは「Nomad」。カザフスタンを代表する選手として、中央アジアのMMA人気を高めた存在の一人でもあります。
今後の評価
シャフカトは、王座を獲得できるかどうかで歴代評価が大きく変わる選手です。
現時点ではGSPやウスマンのような長期実績はありませんが、試合で見せた完成度とフィニッシュ能力は非常に高く、今後の結果次第ではさらに順位を上げる可能性があります。
5位 マイケル・モラレス / Michael Morales
生年月日:1999年6月24日
出身:エクアドル・エル・オロ県パサヘ
主な階級:ウェルター級
身長:183cm / 6’0″
UFCウェルター級王座歴:なし
バックボーン:MMA、ストライキング、レスリング
主なスタイル:打撃、長いリーチ、距離管理、カウンター、フィニッシュ狙いのプレッシャー
マイケル・モラレスは、現代UFCウェルター級で急速に評価を上げている新世代の選手です。
モラレスの大きな武器は、ウェルター級としての体格、リーチ、打撃の破壊力、そして若さです。距離を保ちながら強い打撃を当てる能力があり、相手が前に出てきたところにカウンターを合わせる場面も印象的です。
特にギルバート・バーンズ戦、ショーン・ブレイディ戦で見せたフィニッシュは、モラレスが単なる将来性だけの選手ではなく、トップ戦線で通用する危険なストライカーであることを示したと思います。
ウェルター級はグラップリングの強い選手も多い階級ですが、モラレスはフィジカルと距離管理を活かしながら、自分の打撃を通す能力があります。若くしてトップコンテンダーを相手に結果を出している点は非常に大きいです。
もちろん、歴代ランキングという意味では、まだ王座獲得や長期的な実績はありません。そのため、実績重視ならTOP5入りには議論があると思います。
それでも、試合で見せたインパクト、フィニッシュ能力、ウェルター級の新世代としての完成度を考えると、現時点で歴代候補として注目すべき選手だと感じます。
評価ポイント
- 現代ウェルター級で急成長している新世代
- 体格、リーチ、打撃の破壊力
- バーンズ戦、ブレイディ戦で見せたインパクト
- 若くしてトップ戦線に入った将来性
- フィニッシュ能力とカウンターの危険度
性格・人物像
若いながらも落ち着きがあり、試合では自信を持って自分の距離を作るタイプです。派手な勢いだけでなく、相手を見ながら攻撃を選ぶ冷静さも感じます。
豆知識
モラレスはエクアドル出身の選手として、UFCウェルター級で大きな存在感を示しています。南米出身の次世代スター候補としても注目される存在です。
今後の評価
モラレスはまだ歴代評価を確定させる段階ではありません。
しかし、トップ選手を相手に強烈な勝ち方を見せていること、若さ、身体能力、打撃の危険度を考えると、今後王座を獲得すれば一気にウェルター級歴代上位に入る可能性があります。
本ランキングでは、現時点の実績だけでなく、試合で見せたインパクトと全盛期の危険度を重視して5位に置きました。
ランキング総評
今回のランキングでは、UFCウェルター級での実績だけでなく、全盛期の強さ、試合内容、相手との相性、フィニッシュ能力、階級内での危険度を重視しました。
また、選手の試合外でのトラブル、発言、私生活、団体外での評価などは基本的に考慮していません。
あくまで、試合で見せたパフォーマンス、全盛期の完成度、対戦相手をどのように攻略したか、ウェルター級という階級でどれだけ危険な存在だったかを中心に評価しています。
ジョルジュ・サンピエールを1位にしたのは、ウェルター級での長期支配、王座実績、総合力、ゲームプラン遂行能力を高く評価したためです。
カマル・ウスマンは、GSP以降のウェルター級で最も支配的だった王者の一人です。2021年頃の完成度は非常に高く、レスリング・打撃・フィジカルのバランスが素晴らしい選手でした。
イスラム・マカチェフは、ウェルター級での長期実績はまだ短いものの、階級を上げても通用した支配力と、ライト級時代から続く完成度を評価して3位としました。
シャフカト・ラフモノフは、王座獲得実績こそまだありませんが、打撃と組みの両方でフィニッシュを狙える総合力を高く評価しています。
マイケル・モラレスは、歴代実績という意味ではまだ発展途上ですが、現代ウェルター級で見せているインパクト、若さ、フィニッシュ能力を考えると、今後の評価が大きく伸びる可能性があります。
ウェルター級は、GSPやウスマンのような長期支配型の王者と、マカチェフ、シャフカト、モラレスのような現代の強豪が交差する非常に面白い階級です。
そのため、ランキングを作るときには、単純な王座歴だけでなく、全盛期の試合内容や相手に与えたインパクトも重要になると感じています。
UFC・MMAランキング記事まとめ
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参考サイト
UFC公式サイト
https://jp.ufc.com/
UFC公式ランキング
https://jp.ufc.com/rankings
UFC公式YouTube
https://www.youtube.com/ufc
UFC Japan公式YouTube
https://www.youtube.com/ufcjapan
UFC Stats
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