UFCとMMAの違いとは?総合格闘技との関係を初心者向けにわかりやすく解説

スポーツ

UFCを見始めたばかりの人の中には、「UFCとMMAは何が違うの?」「UFCという格闘技があるの?」と疑問に思う人もいるかもしれません。

結論から言えば、MMAは格闘技の種類(競技名)で、UFCはMMAの試合を開催するプロモーション(格闘技団体・ブランド)です。

非常に簡単に表すと、

MMA=競技

UFC=その競技を行う舞台の一つ

という関係です。

この記事では、UFCとMMAの違いに加えて、UFCでよく聞く「ケージ」「オクタゴン」「リング」の違いについても、MMA初心者向けにわかりやすく解説します。

UFCとMMAの違いを簡単に説明すると?

まずは違いを表にするとわかりやすいでしょう。

MMAUFC
正式名称Mixed Martial ArtsUltimate Fighting Championship
日本語での意味総合格闘技MMAを開催するプロモーション
種類スポーツ・競技格闘技団体・ブランド
範囲MMAという競技全体MMAの世界の中の一つ
選手世界中のMMA選手UFCと契約しているMMA選手

つまり、UFCとMMAは同じ意味ではありません。

UFCで行われている競技がMMAです。

たとえば他のスポーツに置き換えるなら、

野球=MMA

MLB=UFC

と考えると関係がわかりやすいでしょう。

MLBは野球というスポーツそのものではありません。同じように、UFCもMMAというスポーツそのものではなく、MMAの試合を開催するプロモーションです。

MMAとは?

MMAは**Mixed Martial Arts(ミックスド・マーシャル・アーツ)**の略で、日本では一般的に「総合格闘技」と呼ばれています。

MMAでは一つの格闘技だけではなく、

  • ボクシング
  • キックボクシング
  • ムエタイ
  • レスリング
  • ブラジリアン柔術
  • 柔道
  • 空手

など、さまざまな格闘技の技術が使われます。

UFC公式もMMAについて、複数の格闘スポーツの技術を使用でき、立った状態での打撃だけでなく、組み技やグラウンドでの攻防も認められているフルコンタクトの格闘スポーツと説明しています。

そのためMMA選手には、打撃だけ、あるいは寝技だけではなく、打撃・レスリング・グラップリングなどを総合的に戦う能力が求められます。

UFCとは?

UFCは**Ultimate Fighting Championship(アルティメット・ファイティング・チャンピオンシップ)**の略です。

1993年に始まったMMAのプロモーションで、さまざまな国や地域のMMA選手が参戦しています。

ここで重要なのは、

UFC=格闘技の名前ではない

ということです。

UFCで選手たちが行っている競技がMMAです。

そのため、

「UFCをやっている選手」

という日常的な言い方でも意味は通じますが、より正確には、

「UFCに出場しているMMA選手」

ということになります。

MMA=UFCではない

UFCが非常に有名なため、MMAを見始めた人にとっては「MMA=UFC」のように感じることもあるでしょう。

しかし、世界にはUFC以外にもMMAの試合を開催するプロモーションがあります。

日本のRIZINもその一例です。

つまり、

MMAという大きな競技のカテゴリーがあり、その中にUFCやRIZINなど複数のプロモーションが存在している

と考えるとわかりやすいでしょう。RIZIN公式でも、MMAを大会で実施する競技の一つとして独自のMMAルールを公開しています。

したがって、すべてのUFC選手はMMA選手ですが、すべてのMMA選手がUFC選手というわけではありません。

ケージ・オクタゴン・リングの違いとは?

MMAを見ていると、「ケージ」「オクタゴン」「リング」という言葉も登場します。

これらも同じ意味ではありません。

ケージとは?

**ケージ(cage)**とは、金網などで周囲を囲んだMMAの試合場を指す一般的な呼び方です。

MMAではテイクダウンや組み技、グラウンドでの攻防があるため、ボクシングなどで使用されるロープ式のリングではなく、選手が外へ落ちにくいケージを採用するプロモーションが数多くあります。

また、選手が相手をケージに押し込んでテイクダウンを狙ったり、逆にケージを利用して立ち上がったりするため、ケージそのものがMMAの攻防に影響することもあります。

オクタゴンとは?

UFCで使用されている八角形のケージが、一般に**「オクタゴン(Octagon)」**と呼ばれています。

「octagon」という英単語自体には「八角形」という意味がありますが、UFCの八角形の競技エリアとフェンスによるデザインは、UFCを象徴する存在となっています。UFC公式も、この八角形の競技エリアとフェンス構造について「The Octagon」として紹介しています。

そのため、

ケージ=金網で囲まれたMMA試合場の一般的な呼び方

オクタゴン=UFCで使用される八角形のケージ

と理解するとわかりやすいでしょう。

つまり、UFCのオクタゴンはケージの一種ですが、すべてのMMAケージをUFCのオクタゴンと呼ぶわけではありません。

リングとは?

リングは、ボクシングやキックボクシングでもおなじみの、ロープで周囲を囲んだ四角形の試合場です。

MMAというとケージのイメージが強いかもしれませんが、MMAの試合が必ずケージで行われるわけではありません。

日本では、かつて世界的な人気を誇ったPRIDE Fighting ChampionshipsがリングでMMAの試合を行っていました。

そして、現在のRIZINも四角形のリングを採用しています。 RIZIN公式は、他のプロモーションではケージでMMAを行うことが多い一方、RIZINでは視認性やMMA・キックボクシングを同一大会で行うことなどを理由に四角形のリングを採用していると説明しています。

簡単に整理すると、

呼び方特徴代表例
ケージ金網などで囲まれた試合場の一般名称多くのMMAプロモーション
オクタゴン八角形のケージUFC
リングロープで囲まれた四角形の試合場RIZIN、PRIDEなど

このように、MMAは競技名であり、試合場がケージかリングかはプロモーションによって異なります。

UFCを中心に見ていると「MMA=ケージ」と思いやすいですが、PRIDEやRIZINを見てきた日本のファンにとっては、リングで行われるMMAも馴染み深いでしょう。

ケージとリングでは試合内容にも違いが出る?

ケージとリングは単なる見た目の違いだけではありません。

ケージでは相手を金網に押し付けながらテイクダウンを狙ったり、金網を利用して立ち上がったりする攻防が起こります。

一方、リングでは周囲がロープになっているため、ケージとまったく同じ攻防にはなりません。

そのため、同じMMAでも試合場の形状によって選手の戦術や試合展開に違いが生まれることがあります。

「UFCでは強かった選手がリングならどう戦うのか」「リングを主戦場としていた選手がUFCのケージでどう適応するのか」といった点も、MMAを見る面白さの一つです。

UFCと他のMMAプロモーションでは何が違う?

同じMMAでも、すべてのプロモーションが完全に同じ環境やルールで試合をしているわけではありません。

プロモーションによって、

  • 採用されているルール
  • ケージまたはリング
  • 階級
  • 試合時間・ラウンド
  • 契約している選手

などに違いがあります。

UFCではUnified Rules of Mixed Martial Artsを基礎としたルールで試合が行われています。一方、RIZINは独自のMMAルールを公開しており、試合場にも四角形のリングを採用しています。

そのため、「MMAのルール」と「UFCのルール」を完全に同じものとして考えないことも重要です。

MMAという競技があり、それぞれのプロモーションが採用するルールや試合環境に違いがある、と考えると理解しやすいでしょう。

なぜ「UFC=MMA」と思われやすいのか?

UFCは1993年にスタートし、異なる格闘技をバックボーンに持つ選手同士が戦う大会としてMMAの発展に大きな影響を与えてきました。

初期と現在では競技としての姿も大きく変わっています。

現代のトップMMA選手は「ボクサー対柔術家」のように一つの格闘技だけで戦うのではなく、打撃、レスリング、グラップリングなど複数の技術を高いレベルで組み合わせて戦うことが一般的です。

UFCをきっかけにMMAそのものを知る人も多いため、結果として「UFC」という言葉がMMAそのものを指すような感覚で使われることがあります。

しかし、競技とプロモーションという意味では、両者は明確に別のものです。

UFCを見るなら知っておきたいMMAの基本

UFCをこれから見る人は、まず次の3つを理解しておけば十分でしょう。

1. 打撃と寝技の両方がある

MMAではパンチやキックだけでなく、テイクダウン、関節技、絞め技なども重要です。

そのため、立っている状態だけではなく、相手を倒した後の攻防も試合の大きな見どころになります。

2. 選手によって得意分野が違う

同じMMA選手でも、それまでに経験してきた格闘技によって戦い方は大きく異なります。

打撃を得意とする選手もいれば、レスリングやブラジリアン柔術を武器とする選手もいます。

複数の技術を組み合わせて戦うことが基本ですが、それでも選手ごとのバックボーンや得意分野を知ることで、試合をより深く楽しめます。

3. UFCはMMAを見るための一つの舞台

UFCを見ているからといって、UFC独自の格闘技を見ているわけではありません。

UFCという舞台で、MMAという競技が行われている

と考えるのが最もわかりやすいでしょう。

UFCとMMAについてよくある疑問

MMAと総合格闘技は同じ意味?

基本的には同じ意味です。

MMAは「Mixed Martial Arts」の略称で、日本では「総合格闘技」と呼ばれています。

UFCは格闘技の種類?

いいえ。

UFCは格闘技の種類ではなく、MMAの試合を開催するプロモーションです。

競技名はMMA(総合格闘技)です。

UFC選手はMMA選手?

はい。

UFCに出場している選手はMMA選手です。

ただし世界にはUFC以外にもMMA選手がいるため、「MMA選手=UFC選手」ではありません。

UFC以外にもMMAの大会はある?

あります。

MMAはUFCだけで行われている競技ではありません。

日本ではRIZINがMMAの試合を開催しており、過去にはPRIDEも世界的に知られたMMAプロモーションの一つでした。RIZIN公式でも現在、MMAとキックボクシングを主要競技として大会を開催しています。

UFCのケージとオクタゴンは同じ?

UFCについて話している場合は、ほぼ同じものを指して使われることがあります。

ただし厳密には、「ケージ」は金網で囲まれたMMAの試合場を広く表す言葉で、「オクタゴン」はUFCの八角形の競技エリアを指す名称と考えるとわかりやすいでしょう。

まとめ|MMAは競技、UFCはその舞台の一つ

UFCとMMAの違いは、一度理解すれば非常にシンプルです。

MMA(Mixed Martial Arts)=総合格闘技というスポーツ

UFC(Ultimate Fighting Championship)=MMAの試合を開催するプロモーション

という関係です。

さらに試合場については、

ケージ=金網で囲まれた試合場の一般的な呼び方

オクタゴン=UFCの八角形のケージ

リング=RIZINやかつてのPRIDEなどで使用されている(いた)ロープ式の試合場

と整理できます。UFCはOctagon、RIZINは四角形のリングを採用しており、同じMMAでもプロモーションによって試合環境は異なります。

UFCが非常に有名なため「UFC=MMA」のように感じることもありますが、正確には競技とプロモーションという異なるものです。

この違いを理解したうえで、階級、ルール、選手のバックボーン、打撃やグラップリングなどを知っていくと、MMAをより深く楽しめるようになるでしょう。

UFC・MMA初心者向けのルールや基礎知識をまとめて確認したい方はこちら。
UFC・MMA初心者向け基礎知識まとめ|ルール・採点・判定・KO・サブミッションを解説

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主な参考資料

UFC公式|Introduction to MMA

UFC公式|The Octagon

UFC公式|Unified Rules of Mixed Martial Arts

RIZIN公式|MMA RULES 総合格闘技ルール

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