MMAのサブミッションとは?タップとテクニカルサブミッションの違い・代表的な技を解説

スポーツ

UFCやMMAを見ていると、

「サブミッション勝ち」

「タップした」

「テクニカルサブミッション」

といった言葉をよく耳にします。

しかし、

「サブミッションとは何?」

「タップしたらどうして試合が終わる?」

「失神したのにKOではなくサブミッションになるのはなぜ?」

「タップとテクニカルサブミッションは何が違う?」

「腕十字で腕を負傷してタップできなかった場合は?」

など、細かいルールは意外と分かりにくいものです。

まず簡単にまとめると、

サブミッション=絞め技や関節技などによって相手を降参させるフィニッシュ

です。

そして現在のUnified Rulesでは、サブミッションによる試合終了は大きく、

Tap Out(身体によるタップ)

Verbal Tap Out(言葉・声によるタップ)

Technical Submission(テクニカルサブミッション)

に分類されています。

重要なのは、

選手が自分で降参を示した場合だけがサブミッションではない

ということです。

例えば絞め技によってタップする前に失神した場合や、合法的な関節技によって骨折・脱臼などが起こった場合は、テクニカルサブミッションとして試合が終了することがあります。

この記事では、MMAのサブミッションとは何か、タップ、バーバルタップ、テクニカルサブミッションの違い、代表的なサブミッション技まで初心者向けにわかりやすく解説します。

  1. MMAのサブミッションとは?
  2. タップ・バーバルタップ・テクニカルサブミッションの違い
  3. タップ(Tap Out)とは?
  4. タップは必ず3回しなければならない?
  5. バーバルタップ(Verbal Tap Out)とは?
  6. なぜ声を出しただけで試合が終わることがある?
  7. テクニカルサブミッションとは?
  8. 絞め技で失神したらKOではない?
  9. 関節技で骨折・脱臼した場合もテクニカルサブミッション?
  10. サブミッションとテクニカルサブミッションはどちらも「サブミッション勝ち」?
  11. サブミッションとTKOの違いは?
    1. サブミッション
    2. TKO
  12. MMAの代表的なサブミッション技
    1. リアネイキッドチョーク
    2. ギロチンチョーク
    3. 三角絞め
    4. 腕ひしぎ十字固め(アームバー)
    5. キムラ
  13. 絞め技と関節技は何が違う?
    1. 絞め技
    2. 関節技
  14. なぜ選手はタップするの?
  15. 「タップした・していない」で問題になることがあるのはなぜ?
  16. サブミッションを狙っただけでも採点に影響する?
  17. サブミッションが決まればラウンドの途中でも終わる?
  18. サブミッションはグラウンドでしか決まらない?
  19. サブミッションと「一本勝ち」は同じ意味?
  20. サブミッションについてよくある疑問
    1. MMAのサブミッションとは?
    2. タップとは?
    3. タップは3回必要?
    4. バーバルタップとは?
    5. テクニカルサブミッションとは?
    6. 絞め技で失神したらKO?
    7. 腕が折れてもタップしなかったら試合は続く?
    8. テクニカルサブミッションとTKOは同じ?
    9. タップしなくてもサブミッション負けになる?
    10. サブミッションの試みは採点される?
  21. まとめ|タップしなくてもサブミッションで試合が終わることがある
  22. 関連記事
  23. 主な参考資料

MMAのサブミッションとは?

Submission(サブミッション)は、MMAにおける代表的な試合の決着方法の一つです。

主に、

  • 絞め技
  • 関節技

などを使って相手を降参させます。

UFC公式のMMA入門でも、Submissionを身体的または言葉によるタップアウトによって決まる勝利方法として説明しています。

例えば、

リアネイキッドチョークを極める

相手が手でタップする

レフェリーが試合を止める

サブミッション勝ち

という流れです。

しかし実際には、相手がタップしなくてもサブミッションで試合が終わる場合があります。

その代表例がテクニカルサブミッションです。

タップ・バーバルタップ・テクニカルサブミッションの違い

現在のUnified Rulesに沿って整理すると、次のようになります。

種類主な意味代表例
Tap Out身体を使って降参を示す手で相手やマットを叩く
Verbal Tap Out言葉や声で降参を示す「タップ」と伝える、痛みで叫ぶ
Technical Submissionタップする前に技が完全に決まり、レフェリーが止める絞め技で失神、関節技による骨折・脱臼

つまり、

自分で降参を伝える → タップまたはバーバルタップ

自分で降参を伝えられない状態まで技が決まる → テクニカルサブミッション

と考えると分かりやすいでしょう。

タップ(Tap Out)とは?

Tap Outとは、選手が身体を使って「これ以上続けられない」と示すことです。

MMAでは、関節技や絞め技を極められた選手が、

相手の身体を叩く

マットを叩く

身体の一部を使って明確に降参を示す

といった方法でタップします。

レフェリーがタップを確認すれば試合を終了します。

重要なのは、タップは単なる合図ではなく、

「自分はこの試合を続けない」という選手自身の意思表示

だということです。

現在のUnified RulesでもTap Outは、選手が身体を使って試合を続ける意思がないことを示すものと定義されています。

タップは必ず3回しなければならない?

MMAを見ていると、選手が相手やマットを何度も叩くため、

「タップは3回しなければ成立しない」

と思う人もいるかもしれません。

しかし、Unified RulesのTap Outの定義では、

「3回叩かなければならない」といった回数は定められていません。

重要なのは、選手が身体を使って試合を続けない意思を明確に示したかどうかです。

実際にはレフェリーに確実に伝わるよう複数回タップする場面が多く見られますが、「3回」という数字自体がサブミッション成立の必須条件というわけではありません。

バーバルタップ(Verbal Tap Out)とは?

タップは手で行うだけではありません。

選手が言葉や声によって降参を示す場合をVerbal Tap Out(バーバルタップ)といいます。

例えば、

「Tap」と伝える

「Stop」と伝える

続行できないことを言葉で伝える

といったケースです。

さらに現在のUnified Rulesでは、選手が痛みや苦痛によって自発的または非自発的に叫ぶ場合もVerbal Tap Outの定義に含まれています。

そのため、

「手ではタップしていなかった」

からといって、必ず試合が続くとは限りません。

選手の言葉や反応からレフェリーが降参と判断し、試合を止めることがあります。

なぜ声を出しただけで試合が終わることがある?

関節技が深く極まった状態では、選手が手でタップできない場合があります。

例えば、

両腕が相手にコントロールされている

関節に強い圧力がかかっている

非常に強い痛みが発生している

といった状況です。

そのような場面で選手が苦痛を示す叫び声を上げた場合、ルール上Verbal Tap Outとして扱われることがあります。

これは「タップは手だけで行うものではない」という重要なポイントです。

テクニカルサブミッションとは?

Technical Submission(テクニカルサブミッション)は、

合法的なサブミッション技が完全に決まり、選手がタップする前にレフェリーが試合を終了するケース

です。

現在のUnified Rulesでは、合法的なサブミッションによって、

意識を失う

または

骨折・脱臼などが起こる

場合をTechnical Submissionとして分類しています。

つまり、

タップしていない=サブミッション負けではない

というわけではありません。

絞め技で失神したらKOではない?

ここは前回の「KOとTKOの違い」の記事ともつながる重要なポイントです。

例えばリアネイキッドチョークを極められた選手が、

タップしない

絞め技がさらに深く入る

意識を失う

レフェリーが試合を止める

というケースです。

選手は確かに意識を失っています。

しかし、打撃によって意識を失ったわけではありません。

合法的なサブミッションによって意識を失った場合、Unified RulesではTechnical Submissionに分類されます。

したがって、

失神=必ずKO

ではありません。

何が原因で試合続行不能になったのかが重要です。

KOとTKOの違いとは?UFC・MMAの勝敗ルールを初心者向けにわかりやすく解説

関節技で骨折・脱臼した場合もテクニカルサブミッション?

なる場合があります。

例えば腕ひしぎ十字固め(アームバー)が完全に極まっているのに選手がタップせず、合法的な技によって骨や関節に重大な損傷が起こった場合です。

現在のUnified Rulesでは、合法的なサブミッションによって骨折または関節の脱臼が発生した場合もTechnical Submissionに含まれます。

つまり、

タップした → Submission

タップしなかったが技によって失神した → Technical Submission

タップしなかったが技によって骨折・脱臼した → Technical Submission

という違いがあります。

サブミッションとテクニカルサブミッションはどちらも「サブミッション勝ち」?

大きな分類では、どちらもSubmissionによる決着です。

Unified Rulesでも、

Submission by:

  • Tap Out
  • Verbal Tap Out
  • Technical Submission

という形で分類されています。

そのため、テクニカルサブミッションはTKOの一種ではありません。

名前に「Technical」が付いているため、

Technical Submission=Technical Knockout(TKO)に近いもの

と思うかもしれませんが、ルール上は別の決着方法です。

Technical Submission → サブミッション

TKO → テクニカルノックアウト

です。

この2つは分けて考える必要があります。

サブミッションとTKOの違いは?

簡単に言えば、主な違いは何によって試合が終了したのかです。

サブミッション

主に絞め技・関節技によって試合が終了します。

例えば、

リアネイキッドチョーク

アームバー

ギロチンチョーク

三角絞め

などです。

TKO

主に打撃を受け続けて十分に防御できなくなった場合や、合法的な攻撃による負傷などによって試合が停止します。

例えば、

グラウンド&パウンドでレフェリーストップ

ケージ際で連打を受けてレフェリーストップ

合法的な打撃によるカットでドクターストップ

などです。

したがって、

サブミッション=絞め技・関節技など

TKO=主に打撃や負傷などによるストップ

と考えると理解しやすいでしょう。

MMAの代表的なサブミッション技

MMAには非常に多くのサブミッションがあります。

ここではUFCでもよく見る代表的なものを紹介します。

リアネイキッドチョーク

Rear-Naked Choke(リアネイキッドチョーク)は、相手の背後から首を絞める代表的なサブミッションです。

MMAでは非常によく見られるフィニッシュの一つです。

相手の背中を取る

相手の首に腕を回す

逃げ道を制限する

絞め技を完成させる

という流れで狙われます。

相手がタップすれば通常のサブミッション、タップせず意識を失えばテクニカルサブミッションになることがあります。

ギロチンチョーク

Guillotine Choke(ギロチンチョーク)は、相手の首を前方から抱え込むようにして狙う絞め技です。

相手がタックルに入ってきたときなどに狙われることもあります。

立った状態から仕掛けるケースもあれば、そのままグラウンドへ移行するケースもあります。

三角絞め

Triangle Choke(三角絞め)は、主に脚を使って相手の首と腕をコントロールするサブミッションです。

下のポジションからでも狙えるため、MMAではガードポジションからの攻撃として使われることがあります。

腕ひしぎ十字固め(アームバー)

Armbar(アームバー)は、相手の腕を伸ばし、肘関節を極める代表的な関節技です。

相手がタップすれば試合終了です。

技が完全に決まった状態でタップせず、骨折や脱臼が起こった場合にはテクニカルサブミッションになる可能性があります。

キムラ

Kimura(キムラ)は、相手の腕を曲げた状態で肩関節をコントロールする関節技です。

サブミッションとして直接フィニッシュを狙うだけでなく、相手をコントロールしたりポジションを変えたりするために利用される場合もあります。

絞め技と関節技は何が違う?

サブミッションは大きく、

絞め技

関節技

に分けて考えると理解しやすいでしょう。

絞め技

首周辺をコントロールして相手を降参させます。

代表例:

  • リアネイキッドチョーク
  • ギロチンチョーク
  • 三角絞め
  • アームトライアングル

タップせずに技が完全に決まると、意識を失うことがあります。

関節技

腕や脚などの関節に圧力を加えて降参させます。

代表例:

  • アームバー
  • キムラ
  • ヒールフック

タップせずに技が進行すると、関節や骨に重大な負傷が起こる可能性があります。

どちらもMMAでは重要なフィニッシュ手段です。

なぜ選手はタップするの?

タップは、

「負けを簡単に認める行為」

というより、重大な負傷などを避けるための重要な意思表示です。

特に関節技では、技が完全に極まった状態から無理に耐え続けると身体へのダメージにつながる可能性があります。

また、絞め技ではそのまま意識を失うこともあります。

選手自身が、

「もう逃げられない」

「これ以上続けるのは危険」

と判断した時点でタップすることで試合を終了できます。

サブミッションでは、相手がタップした後に技を解除することも非常に重要です。

最終的に試合を止める権限を持つのはレフェリーであり、選手はレフェリーの指示に従う必要があります。

「タップした・していない」で問題になることがあるのはなぜ?

MMAでは時々、

「今タップしたのでは?」

「タップしていない」

と議論になる場面があります。

これは試合中の動きが非常に速く、選手が相手の身体やマットに触れた動作が、

本当に降参を示すタップだったのか

それとも

ポジションを変えるための動きだったのか

判断しにくい場合があるためです。

レフェリーは選手の安全を守りながら、タップや意識状態を瞬時に判断しなければなりません。

だからこそ選手が降参する場合は、レフェリーに分かるよう明確に意思を示すことが重要になります。

サブミッションを狙っただけでも採点に影響する?

影響する場合があります。

Unified Rulesの採点基準では、Effective Grappling(有効なグラップリング)を評価する際に、

  • テイクダウン
  • サブミッションの試み
  • 有利なポジション
  • リバーサル

などの有効性が考慮されます。

ただし、

「サブミッションを1回狙った=そのラウンドを自動的に取れる」

という固定ポイント制ではありません。

どれだけ相手に影響を与えたか、どれほどフィニッシュに近かったかなどを含め、ラウンド全体の有効な打撃・グラップリングとして評価されます。

UFCの採点について詳しくは、こちらの記事で解説しています。

UFCの採点方法とは?10ポイントマスト・10-8・判定基準をわかりやすく解説

サブミッションが決まればラウンドの途中でも終わる?

もちろん終わります。

サブミッションはKOやTKOと同じく、試合をその場で終了させるフィニッシュです。

例えば1ラウンド開始から30秒でタップした場合、その時点で試合終了です。

残り時間まで戦う必要はありません。

通常のUFC戦は3ラウンド、タイトル戦やメインイベントは原則5ラウンドですが、サブミッションが決まれば予定ラウンド数に関係なくそこで終了します。

UFCは何ラウンド?1ラウンドの時間・3Rと5Rの違い・試合時間をわかりやすく解説

サブミッションはグラウンドでしか決まらない?

いいえ。

多くのサブミッションはグラウンドで決まりますが、必ずしも寝技だけとは限りません。

例えばギロチンチョークなどは立った状態から仕掛けられることがあります。

また、立った状態でサブミッションを仕掛け、そのままグラウンドへ移行するケースもあります。

MMAでは打撃、レスリング、グラップリングが連続してつながるため、

打撃 → テイクダウン → サブミッション

だけでなく、

打撃 → クリンチ → サブミッション

など、さまざまな展開があります。

サブミッションと「一本勝ち」は同じ意味?

日本の格闘技ではサブミッションによる勝利を、一般的に**「一本勝ち」**と表現することがあります。

意味としては近いのですが、UFCなどの公式英語記録では通常、

Submission

または

Technical Submission

といった表記が使われます。

そのためUFCの公式戦績を確認するときは、「一本」という表記よりSUBやSubmissionを探した方が分かりやすいでしょう。

サブミッションについてよくある疑問

MMAのサブミッションとは?

絞め技や関節技などによって相手を降参させる、MMAの代表的なフィニッシュ方法です。

タップとは?

選手が身体を使って試合を続ける意思がないことを示す行為です。

相手の身体やマットを叩く方法などがあります。

タップは3回必要?

必ず3回必要というルールではありません。

Unified Rulesでは、身体を使って試合を続けない意思を示すことがTap Outと定義されています。

バーバルタップとは?

言葉や声によって降参を示すことです。

痛みや苦痛による叫びがバーバルタップとして扱われる場合もあります。

テクニカルサブミッションとは?

合法的なサブミッションによって、選手がタップする前に意識を失ったり、骨折・脱臼などが起きたりして試合が終了するケースです。

絞め技で失神したらKO?

通常はKOではありません。

合法的なサブミッションによって意識を失った場合は、テクニカルサブミッションとして扱われます。

腕が折れてもタップしなかったら試合は続く?

合法的なサブミッションによって骨折や関節の脱臼が起こった場合、Unified Rulesではテクニカルサブミッションとして試合を終了できます。

テクニカルサブミッションとTKOは同じ?

違います。

Technical SubmissionはSubmissionの一種です。

TKOはTechnical Knockoutで、主に打撃や負傷などによる試合停止です。

タップしなくてもサブミッション負けになる?

なります。

絞め技による失神や、関節技による骨折・脱臼などの場合は、タップしていなくてもテクニカルサブミッションになることがあります。

サブミッションの試みは採点される?

有効なサブミッションの試みはEffective Grapplingの一部として評価されます。

ただし、試みた回数に固定ポイントが与えられるわけではありません。

まとめ|タップしなくてもサブミッションで試合が終わることがある

MMAのサブミッションとは、主に絞め技や関節技などによって相手を降参させるフィニッシュです。

現在のUnified Rulesでは、サブミッションを、

Tap Out

Verbal Tap Out

Technical Submission

に分けています。

簡単に整理すると、

身体で降参を示す → Tap Out

言葉や声で降参を示す → Verbal Tap Out

タップする前に合法的な技によって失神・骨折・脱臼などが起こる → Technical Submission

です。

特に覚えておきたいのは、

タップしなかった=サブミッションではない

というわけではないことです。

また、

失神した=必ずKO

でもありません。

打撃で意識を失えばKOになる可能性がありますが、合法的な絞め技によって意識を失えばテクニカルサブミッションになります。

MMAを見るときに、

「今の選手はなぜタップしたのか?」

「なぜこれは通常のサブミッションではなくテクニカルサブミッションなのか?」

まで意識すると、グラップリングの攻防や試合結果をさらに理解しやすくなるでしょう。

UFC・MMA初心者向けのルールや基礎知識をまとめて確認したい方はこちら。
UFC・MMA初心者向け基礎知識まとめ|ルール・採点・判定・KO・サブミッションを解説

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主な参考資料

UFC公式|Introduction to MMA

UFC公式|Unified Rules of Mixed Martial Arts

Association of Boxing Commissions|Unified Rules of Mixed Martial Arts

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