香料とは?体に悪いのか?
皆さんが香料をご存じでしょうか。
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当記事では、食品添加物の1つである香料について紹介いたします。
香料とは?

香料は食品添加物の1つです。食品全般に使われています。
役割
- 香りのない食品に香りを付ける。
- 香りの少ない食品に香りを加える。
- 食品の悪い香りを抑える。
香料は、天然香料と合成香料に分けられ、どちらも50~100種類の成分が含まれていると言われています。表記基準が国によって異なり、例えば 海外で「天然」という文言が表記される場合、以下の3パターンが挙げられます。
例 ぶどう
- 全ての香り成分が天然のぶどう由来である。
- 全ての香り成分が天然由来でなければならない。天然のぶどう由来の成分は少しでも含まれていればよく、他の天然由来の成分が混ざっていてもよい。
- 全ての香り成分が天然由来でなければいけないが、天然のぶどう由来の成分は含まれていなくてもよい。
ただ日本では、食品表示基準の改正があり、合成・人工という用語が削除されました。よって、食品のラベルからは、使用されている香料が天然か合成か判別ができなくなっています。
天然香料
主に植物・動物など 天然由来の成分をもとにつくられる香料。しかし、天然の成分と言っても天然の化学成分であり、単一又は複数の天然物から得られた化学成分は、最終的にはラボで精製されて食品に加えられます。
食品として使われる天然香料としては、約600品目あります。
アメリカのEWG(Environmental Working Group)によると、食品パッケージのラベルに表記されている成分表の中で、「天然香料」という用語は、塩・水・砂糖に次いで4番目に多い様です。
ただ、コストなどの影響で、天然由来の成分のみの香料が実際に食品に使用されるケースは少なく、後述する合成香料と組み合わせて使用される事が多いと言われています。
合成香料
化学反応により人工的につくられる香料。食品に使われる種類としては約150種と言われており、主に石油・石炭などの成分から得られます。しかし、天然香料の分子構造を真似てラボで人工的につくられ、化学的にみると天然香料と成分の分子構造的には大きな違いはありません。天然香料との違いは、香料成分の由来が天然かどうかです。
食品に使われる香料の多くが合成香料です。
物質例としては、アセト酢酸エチル・アセトフェノン・アニスアルデヒド・バニリンなどがあります。
香料のメリット

| 天然香料のメリット | 合成香料のメリット |
| 食品を美味しく感じさせられる。 | |
| 天然の表記ができる。※1 | 安価で大量に天然香料と同等の物がつくれる。 |
※1
日本では人工・合成の用語が食品表示から削除される事になりました。
香料のデメリット(危険性)

| 天然香料のデメリット | 合成香料のデメリット |
| 栄養としての価値がない。 | |
| 他の食品添加物に比べて公開されている研究・実験データが少ない。 | |
| 合成香料に比べて高価になる。 | 体内の粘膜の障害のリスクを高める可能性がある。※2 |
| 安全だと思われがちなため、過剰摂取に繋がるおそれがある。 | 呼吸麻痺のリスクを高める可能性がある。※2 |
※2
これらは、過剰摂取を想定した動物実験結果から推測される事であり、適量摂取による有害性やその他の条件での研究・実験はあまり進んでいない様です。
最後に

食品を美味しいと感じる大きな要素の1つは香りでしょう。今や様々な香料を組み合わせて、様々なバリエーションの香りをつくる事ができます。ただ実際に天然と合成の香料を比べても、どちらが天然で合成かは、言われでもしない限りわからないレベルになっています。
香料の身体への有害性に関する研究はあまり実施、公開されていない様ですが、販売されている食品には合成香料が使われている事が多いため、過剰摂取にならない様に意識しておく方が無難でしょう。
参考
- 日本香料工業会ホームページ, 「フレーバー」, https://www.jffma-jp.org/flavor/
- 日本食品化学研究振興財団ホームページ, 「天然香料基原物質リスト」, https://www.ffcr.or.jp/tenka/list/post-13.html
- U.S. FOOD & DRUG ADMINISTRATION HP, 「CFR – Code of Federal Regulations Title 21」, https://www.accessdata.fda.gov/scripts/cdrh/cfdocs/cfcfr/cfrsearch.cfm?fr=101.22
- EWG HP, 「EWG’s Food Scores」, https://www.ewg.org/foodscores/



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